NVRAM のリセットについて
Mac でトラブルが起こった際や,自分でHDDやDVDドライブなどのハードウェアを交換した際に有効なのが NVRAM のリセットです。
Mac には HDD などの主記憶デバイスとは別に,NVRAM と呼ばれる電源を落としても設定が記憶されている特殊な領域があります。公式サイトによれば,以下のような設定を記録しています。
- スピーカーの音量
- 画面の解像度
- 起動ディスクの選択
- 最近起きたカーネルパニックの情報 (存在する場合)
これらに関連する問題が発生した場合,NVRAM をリセットする必要があります。例えば以下のようなシチュエーションが該当します。
- ドライバ等の不具合で画面の表示がおかしくなった
- 画面に何も映らなくなった
- HDD等の起動デバイスを自分で別のハードウェアに交換した
- スピーカから音が鳴らなくなった
- OSが動作中にフリーズしたり,強制的に電源が切れた
この中でも特に,HDD を SSD や別の HDD などに自分で換装した場合,NVRAM に記録されたハードウェアの情報(つまり,換装する以前のハードウェアの情報)と実際のハードウェアの情報が合わなくなるため,起動や動作に時間がかかってしまうことがあります。
NVRAM のリセット手順
- すべてのアプリケーションを終了し,Mac をシステム終了します。
- キーボードで「command (⌘)」「option」「P」「R」の各キーの場所を確認します。次の手順 でこの 4 つのキーをすべて同時に押す必要があります。
- コンピュータの電源ボタンを押した後,すぐに「command + option + P + R」キーを同時に押し続けて、グレイの画面を表示します。
- コンピュータが再起動し、2 度目の起動音が聞こえるまで、キーを押したままにします。
- キーを放します。
以上の操作で NVRAM のリセットができます。リセットが行われた後はこれらの設定は初期設定に戻ります。
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