Mac 高機能テキストエディタ mi
Mac OS X 用テキストエディタ mi
Mac 用の高機能テキストエディタ mi について記事にしたいと思います。
mi とは?
mi とは Mac OS X 用の高機能テキストエディタです。Word 等のような文字ごとに大きさを指定したりなどはできませんが,キーワードキーワードや見出しの色づけ表示をはじめとした各種機能により、快適かつ効率的なテキスト編集作業を支援してくれるエディタです。
機能については,書ききれないぐらいあるので,公式サイトの miとは? のページを参照してください。
個人的に他のエディタと比べていいと思うことを以下に挙げます。
- 動作が軽い
- Tex に対応しており,mi 上でコンパイル可能。(しかも,少々のエラーは強引にコンパイルしてくれるという筆者を堕落させる機能付き)
- 高いカスタマイズ性(C言語やHTML言語などのプログラミング言語ごとにキーワードや文法の設定,マクロ等の細かい設定が可能)
- <p> に対して </p> など,対応する文字列を自動で入力してくれる
- 自動インデント
- 複数のファイルからのファイル検索
- プログラミング言語で変数や関数の入力を補完してくれる。
- スペルチェック機能
- 辞書検索機能
- Subversion, CVSとの連携機能(差分箇所、差分ファイルを色づけ表示するなど)
Mac は標準のテキストエディタが少し使いにくく,Pages も有料で,プログラミングなどの開発用に Xcode がありますが,Xcode はとても動作が重いために,サードパーティ製のテキストエディタエディタをインストールすることが多いかと思います。
私はメインのテキストエディタとして,emacs を使用していますが,細かい設定が可能とはいえ,Mac 用最適化されてはいないため,最近,細かいところに気が利く mi を使用する頻度が増えました。mi を選んだのは,やはりその動作の快適さ,軽快さとプログラミングなどでの便利なツールのバランスがよかったからです。Mac ユーザならインストールしておいて損はないアプリケーションだと思います。
ダウンロード方法
公式サイト http://www.mimikaki.net/ からダウンロードします。最新版はトップページの最新版のダウンロードからダウンロードすることができます。一般的な Mac 用アプリケーションと同じく,dmg ファイルです。
インストール方法
ダウンロードファイルを Finder で開き,ポップアップでウィンドウが出ますので,アイコンをドラックアンドドロップで Applications フォルダへ持っていけばインストール完了です。
使い方
基本的な使い方は一般的なテキストエディタと変わらないので,説明不要でしょう。対応している拡張子のファイルならば,Finder の右クリックから開けますし,アイコンにドラックアンドドロップでも開けます。詳しい使い方については mi を起動して,メニューバーの「ヘルプ」タブの「mi ヘルプ」の方がきれいにまとめられていますので,そちらを参照してください。
Emacs のキーバインドを使う
前の文でも書いたとおり,私は emacs をメインで使っているため,行の先頭に戻る 「Ctl + a」や 1 行削除する「Ctl + k」など,Emacs ライクなキーバインドを頻繁に用います。そして Mac は Apple 純正のアプリケーションや他のアプリケーションでも基本的なテキスト入力フィールドではこの Emacs のキーバインドに対応しています。mi は標準ではこの Emacs のキーバインドには対応していないため,自身で設定する必要があります。この設定方法がすこしややこしかったのでまとめておきます。設定に必要なファイルの直リンクも貼りますが,URL の変更があってもいいように,ファイルのダウンロードページまでの手順も書きます。
※このキーバインドの設定は,モード毎(標準,C,HTMLなど) に行う必要があります。
1. 公式サイトの モード/ツールライブラリ のページにアクセスします。
2. アクセスしたページ右上の検索ボックスに「emacs」と入力し,検索します。
3. 検索結果として emacslikeキーバインドファイル というページが出ますので,アクセスします。
4. アクセスすると,http://www.mimikaki.net/download/temp/keybind.zip のリンクがありますので,クリックしてダウンロードします。
5. ダウンロードした zip ファイルを解凍します。解凍したディレクトリに「emacslike」というファイルができているはずです。
6. mi を起動し,メニューバーから「モード設定」を選択し,「キーバインド」タブを開き,「インポート」ボタンをクリックします。
7. Finder が開きますので,先ほどダウンロードした「emacslike」ファイルを選択します。
8. 以下のように赤い文字でキーバインドが変更されていることを確認します。
9. モード設定を閉じて,Emacs ライクなキーバインドが有効になっているのを確認して終了です。
※このキーバインドの設定は,モード毎(標準,C,HTMLなど) に行う必要があります。
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